SI京都、SI大阪合同推薦の大村幸弘氏が千嘉代子賞受賞
SI京都とSI大阪が合同で推薦した(財)中近東文化センター主任研究員・アナトリア考古学研究所所長大村幸弘氏が、国際理解促進、国際文化交流の分野において、顕著な功績が認められる日本人に贈られる千嘉代子賞を受賞された。氏が所長を務められるトルコ共和国クシェルヒル県チャウカン村のカマン・カレホユック遺跡のアナトリア考古学研究所は、財団法人中近東文化センター総裁三笠宮崇仁親王殿下、アナトリア考古学研究所建設募金実行委員会長寬仁親王殿下の多大なるご尽力により設立されたものである。
8千年の歴史が眠っている本遺跡の、現在4,500年前までの時代層を調査研究し大いに成果をあげつつある。又、3,200年~2,750年前迄の「暗黒時代」と呼ばれる時代層から彩文土器、住居跡等の発掘に成功し現在調査研究中である。特筆すべき点は、研究所をあげてカマン・カレホユック遺跡という世界遺産の保存修復の重要性を地元の子供達に指導育成しており、その中からすでに考古学者として現地作業員のチーフを務める少年も育っている。以上のような世界史上における国際貢献の功績が認められたものである。
(委員長:狭間喜美子)